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まっさん
2024年8月19日
体の大きさでクリーニング場所は変わるのか?観察してみた
高校時代、こわーい先輩がいました。
先輩はパソコン作業が大の苦手。私も得意ではなかったのですが
先輩の命令は「はい」か「YES」提出レポートを、増田が一手に引き受けていました。

スーパー後輩をしていたので、この手のエピソードはたくさんあるのです。
さて、私に負けず上下関係が厳しいのが「ホンソメワケベラ」
彼女たちは闇雲にクリーニングしていると思いきや・・
実は意外と体育会系?
そんなホンソメワケベラの世界を今回は覗き見してみました。

白根南の根頭にて、タカノハダイがホンソメワケベラにクリーニングされていました。

このホンソメちゃんは6cmくらいで小ぶりなサイズ
頭をタカノハダイのエラにぐりぐり突っ込んで
かなり熱心に掃除していました。
タカノハダイもかなり快適そうな様子。
と、そこにもう1匹のホンソメワケベラが現れました。
この子は体長8cmくらい、大ぶりな個体。

「どきなさい」というような態度で堂々とタカノハダイをクリーニングし始めます。
これまで順調にクリーニングしていたおチビは、「え?」という様子で一瞬フリーズ

タカノハダイも一瞬戸惑いの表情
あっという間に先輩ホンソメがエラや体表を陣取って掃除し始めました。
場所を取られた後輩はタカノハダイの尾鰭をツンツン・・
後輩からすると「私が見つけたお客さんなのに・・」と理不尽さを感じているのでしょうか。
先輩ホンソメが後輩の手柄を全て持っていったような一部始終でした。

う〜ん、上下関係。
今回は、体の大きいホンソメワケベラが小さいホンソメワケベラの掃除場所を奪うシーンを見ることができました。

ホンソメワケベラが複数で1匹の生物を掃除している時・・
体の大きい個体が「いいポジション」を奪っていく説
そして、、
ホンソメワケベラにとっていいポジションとは、「エラの中」「口の中」など出入りが多い部分なのではないか?

【注目したら面白いかも・・?】
ホンソメワケベラがクリーニングしている時
どこに先輩(大きい個体)がいて、どこに後輩(小さい個体)がいるか?
ポジションを奪うような動きがあるのか・・?

上下関係って大変ですよね。
ちなみに増田の話ですが・・
レポート作成のパシリも一生懸命やっていたら特技になったようで、今の特技は「ブラインドタッチ」
今回見た後輩ホンソメも、いいことがあるといいな〜と思うのでした。

【参考文献】
阿部秀樹(2024) . 『海の生き物が魅せる愛の流儀』 . 文一総合出版 .
【撮影】
DiveFamilyYellow 川坂秀和
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